なぜ森を焼くの?




乾季にトップエンドを旅行すると各所で野焼き(Controlledburning)が見られます。アボリジニの人々は何千年も前から、食物を得るためや土地管理の手法の一つとして野焼きを行ってきました。

野焼きは疎林地帯(open forest)や草原地帯で行われ、通常モンスーン雨林は避けられます。5月から6月にかけて、ナガバユーカリ(WOOLY BUTT)の花が咲き始めるとアボリジニは野焼きを始めます。

乾季の初めは気温も低く朝露が降りるので、野焼きの火が穏やかにゆっくりと燃え広がるのでこの時期が適しているからですそして8月に入りナガバユーカリの花が終わると野焼きのシーズンは終わります。

乾季の終り頃の野焼きは、しばしばコントロール不能になり果実のなる木や動物の住家を焼きつくす危険があるからです。乾季の初めの野焼きはこの危険を避けるための保険でもあります。

アボリジニの人々によって行われてきた野焼きは、もはや森に住む多くの植物や動物にとって生活のサイクルの中に取り入れられています。

多くの鳥たちにとって野焼きは歓迎されるサインです


野焼きの前にはスピアグラス ワライカワセミ、ツチスド 野焼きから数週間後、
が多くの隠れる場所を提供し リ、モズガラス、カラス、 再び芽を出した草木を
ます。トビ、モリツバメ、や クロオウムなどが焼け跡へ 食べにオオムやインコ
ハチクイは炎から逃れて来た 餌を探しにやってきます。 の類、ウズラなどがや
昆虫や小動物を捕らえます。              ってきます

    フエフキトビ  アオバネワライカワセミ  アカビタイムジオオム
     
    ハチクイ    ツチスドリ  ズグロサメクサインコ

カカドゥー自然観察ノート<目次>に戻る

前のページ

次のページ