森のビタミンCグリーンアンツ
アリは、環境の健康度を計る貴重な指標となります。そのため、アリは環境の指標生物(bio-indicators)と呼ばれています。
腹部のグリーン色が特徴的なグリーンアンツ(Greentree ants)は木の葉っぱを編み合わせて巣を作ります。葉っぱをくっつける接着剤として、幼虫が分泌した液を使います。このねばねばした分泌液は、乾くと絹糸状になります。
それぞれの集団には、一匹の大きな女王アリがいます。女王アリは、数千の卵を生みますがそのほとんどは働きアリと呼ばれるメスになります。
グリーンアンツの腹部を吸うと酸っぱい味がします。アボリジニの人々は、風邪を引いた時グリーンアンツの巣ごと熱湯に入れ薬として飲みます。アボリジニの人々は、グリーンアンツを森のビタミンCとして利用しているのです。
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