オオコウモリの好物は?



 トップエンドの熱帯モンスーン雨林のなかには、オオコウモリ(Flyingfox/Fruitbat)が集団で逆さにぶら下がっています。そして夜になると、熟れた果実や花を求めて飛び立ちます。オオコウモリは別名フルーツバットと呼ばれるように、果実や花のミツが大好物です。

オオコウモリは、コウモリの仲間のなかでは最大種です。オオコウモリは、他のコウモリとは違い視覚や嗅覚が発達しており、その能力は数百メートルの先から1グラムの果実や花のミツを捜し出すほどです。超音波を使って餌を取るコウモリとは違い、視覚や嗅覚によって行動します。オオコウモリは、耳の大きさや形、また顔付きからフライングフォックス(空飛ぶキツネ)とも呼ばれています。

オオコウモリは、飛びながら子育てを行うので一度に生まれる子供は一匹です。子供は乾季に生まれますが、生後4週間は母にしがみついたまま一緒に飛んでいます。

*コウモリが長時間逆立ち出来るわけは?

コウモリの血管の中には弁があり血液の逆流を防ぐことが出来るので、逆立状態で止っていることができます。これは他の哺乳類に見られない特徴です。


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