ニューヨークのコースシアトルのコースアトランタのコース
実践・アメリカドライブ旅行旅コム目次へ

ニューオリンズ、メンフィス、ナッシュビル・コース


アメリカ南部の様々な音楽を求める6日間の旅(その1)

 アメリカ合衆国の旅は、ただ各地の名所旧跡を訪ねる旅よりも、各地でのさまざまな出会いがあり、さまざまな体験もでき、本物の旅を体験できるという点でも魅力のある多くのコースが組める。

それぞれの町に育ったそれぞれの音楽

  ディキシーランド・ジャズのメッカとして知られるニューオリンズには、あの広大な西部一体がルイジアナ植民地だった頃から、植民地の首都として様々な文化が入り込んでいた。フランス領ルイジアナだった関係でフランスの文化、そしてその前のスペインの文化、更に数多くの奴隷として連れてこられたアフリカ系の人々の文化などだ。この様々な文化の融合が独特の文化を作り出していて、そこに生まれたのがディキシーランド・ジャズというわけである。
 ミシシッピー川のもう少し上流、河畔の都市の中では最大の人口を誇るメンフィスにも、アフリカ系の人々が育てたブルースがあり、更にその音楽の伝統はエルビス・プレスリーに代表されるロックン・ロールの誕生にもつながっている。
そしてミシシッピー川から支流のカンバーランド川を溯ると、河畔の町ナッシュビルにはアメリカの民謡ともいうべきカントリー・ミュージックが栄えている。

              


コースガイド


 1日目

ディキシーランド・ジャズとルイジアナ料理の町


 ニューオリンズの滞在は、フランスの植民地時代の面影を多く残すフレンチ・クーターと呼ばれる歴史保存地区内のホテルをお勧めする。夜はどこからとなくトランペットの音色が聞こえて来るし、駅馬車時代の街がそのままそっくり残っているため道が狭く、外から車で来る場合の駐車場はまずないと思うべきだ。そのためニューオリンズの初日は、タクシーかリムジンでホテルにチェック・インすることをお勧めする。
 ホテルから歩いて、バーボン・ストリートのジャズのライブ・ハウスや、一角を入った所にあるプレザベーション・ホールへジャズを聞きに行く。ルイジアナ料理の店は数え切れないほどあるが、せっかくなら奮発、最高級のアントワンズ、アーノーズ、ガラトワーズなどに予約を入れドレスアップして出掛けて見たい。

 
プレザベーションホールのジャズ ジャンバラヤ


 2日目

車なしでニューオリンズを一日楽しむ


 朝食をローヤル・ストリートのブレナンでゆっくりとる。そのあとローヤル・ストリートのアンティーク・ショップ巡りも一興だ。エリザベス女王を始めヨーロッパの人々もこのローヤル・ストリートのアンティーク・ショップのお得意様だという位、価値がある。またニューヨークよりも買い易く、最近では消費税免除の州法が通って一段と魅力ある買い物天国になった。
 ニューオリンズ名物の馬車でフレンチ・クォーターを一周してみるのも良い。また、すぐ近くのミシシッピー川を渡るフェリーで、町全体を眺望するのもよい。夕方になればバーボン・ストリートへくり出し、ジャズの店を一杯ずつはしごすることも楽しい。なにしろ驚くほど安い。これらのコースは全部歩いて回れるので、レンタカーは3日目からでよい。

 
ブレナンの朝食 ローヤル・ストリートのアンティーク

コラム: ルイジアナの人々には、三度の食事が一番大切なのだ

朝食は「ブレナン」、昼食は「ナポレオン・ハウス」、そして夕食は

 「ブレナンで朝食」という言葉があるように、是非ローヤル・ストリートのブレナン・レストランで朝食を食べていただきたい。ルイジアナの男性が3人集まると何の話をしているかというと、必ず食事の話をしているといわれるくらい、この地方の人々にとって一番大切なのは食事なのである。
 またアメリカ人にとって朝食は一日の始まりであり、その日に何があっても困る事のないように朝食だけはしっかり食べておきなさいと子供の頃から躾られているから朝食は大切にする。
 昼食は、ナポレオンが失脚してヨーロッパからここルイジアナに逃れてきて住むために用意されたナポレオン・ハウスでとりたい。この建物がレストランになっていてルイジアナ名物のサンドイッチが食べられる。マファレッタかポーボーなど、いずれも中に入れる具は自由に選べる。
 ポーボーの語源は、プアボーイ・サンドイッチ、つまり可愛そうな黒人奴隷の子が食べたサンドイッチという意味だが、我々の昼食にもぴったりなのだ。
 夕食は、ルイジアナ料理のガンボーやジャンバラヤも是非試していただきたいが、「フレンチ・クレオール」と呼ばれるフランス料理の味もぜひご賞味いしていただきたいところである。レストランは、アントワンズ、アーノルズ、ガラトワーズ、カフェ・デュ・モンド、ガンンボー・ショップ、ローヤル・カフェ、トゥジャックス、ミスター・ビーズ、ケイ・ポール・ルイジアナ・キッチン、などがお勧めである。




 3日目

テネシー州のブルースとロックの町・メンフィスへ


 早起きをして、出来れば空港まで戻りレンタカーして出発する。レイク・ポンシャートレイン・コーズウェイの世界最長の橋を体験してから、インターステイト10号のウエストへ入り、すぐインターステイトの55号のノースで一路ブルースの町、テネシー州のメンフィスへ向かう。
 途中ミシシッピー州の州都ジャクソンを通る。メンフィスのホテルは全世界ネットのホテルのホリデイ・インの本拠地なので、ここはやはりホリデイ・インに宿泊、最高級はピーボディ・ホテルである。
 夕食は、ブルースの店のルース・プレイス Lou's Placeかビール・ストリートのラム・ブギー・カフェ Rum Boogie Cafeでブルースを聞きながら食事というのが最高かもしれない。ビール・ストリートはブルースをテーマに再開発が行われ、ブルースの父といわれるWCハンディーの家や、銅像などを見学する。

 
ビール・ストリート ルース・プレイス

 4日目

メンフィスでプレスリーの家・グレイスランドと、ブルースの通りビール・ストリート


 エルビス・プレスリーの住んでいた家がテーマ・パークになっていて一般公開されているグレイスランドを訪ねる。その後時間があれば、エルビスが始めてレコーディングをした録音スタジオとして知られるサン・スタジオを訪ねてみるのも良い。もしくはビール・ストリートへもう一度戻るのも一興である。夕食は、是非ミシシピー川に面したザ・ピアーで南部の名物料理、なまずの料理、キャット・フィッシュを是非試食してみたい。以外とさっぱりしていて食べやすい。

 
グレイスランド サン・スタジオ

 5日目

カントリー・ミュージックの町、ナッシュビルへ


 インターステイト40号でテネシー州の州都になっているナッシュビルへ。
 ナッシュビルはいわずと知れたカントリー・ミュージックの総本山だ。町中がカントリー一色。この町でのホテルはカントリー・ミュージックをテーマにしたテーマパークが経営するオープリーランド・ホテルが、音楽の旅派には一番かもしれない。
 夜は、カントリー・ミュージックや音楽をテーマとしたオープリー・ランドかダウンタウンのオーキッド・ラウンジへくりだしてみるのもよい。この時、翌日のグランド・オール・オープリーの予約券を買っておくとよい。

 
町中がカントリー・ミュージック一色 オープリーランド

 6日目

ナッシュビルでグランド・オール・オープリーの音楽会を楽しむ


 午前中のうちにダウンタウンのその昔グランド・オール・オープリーと呼ばれていたカントリーの演奏会が開かれていたライマン公会堂、カントリー・ミュージックの殿堂、ミュージック・ロー、ミュージック・スクエヤ、レコーディング・スタジオを回って、もう一度オープリーランドを訪ねるのもよい。
 夕方は是非、オープリー・ランドのオープリー・ハウスのグランド・オール・オープリーの音楽会へ出向くことをお勧めする。

 
ライマン公会堂 グランド・オール・オープリー


トップへニューヨークのコースシアトルのコースアトランタのコース
実践・アメリカドライブ旅行旅コム目次