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<その8>

ソルトレーク・シティ/ソルトレーク・シティ・コース

大自然の宝庫ユタ州一周の7日間



 ソルトレーク・シティを起点に数々の国立公園を訪ねるアウトドア派向けのベスト・コース。
 アメリカを訪ねる旅、今回はこのシーズンまだ雪が残っているスキー場へレンタカーをして訪れ、その後は、アメリカの中でも様々な不思議な地形が残るユタ州の数々の国立公園を訪ねてみます。
 スキー場には、レンタル・スキーも揃っていますので、気軽にスキーとドライブを楽しんで下さい。日本からノンストップ便で西海岸の空港経由で国内線に乗換えソルトレークシティ空港に到着。大自然が作った不思議な地形、地球そのものを感じさせてくれる変化に富んだユタ州を満喫してください。


コースガイド


 1日目


 ソルトレーク・シティ空港からレンタカーで出発、日帰りでスノーバード・スキー場へ


 ハブ空港であるソルトレーク・シティへは数多くの便が出ている。空港に到着、そのままSNOWBIRDスキー場へ行くのならインターステイト15号線をSOUTHへ、州道177、国道89、州道209と進む。ここでは夏の間にはユタ大学の文化行事や各種スポーツを楽しめる。更に、ソルトレーク・シティ名物の世界一の巨大な露天掘り銅山を見学するコースも紹介する。

 インターステイト15号線をSOUTHから州道48で出てCOPPER・MINEの標識で、5マイル程で到着。もう一つのソルトレーク・シティ名物のグレート・ソルトレークへは、インターステイト15号線のNORTHを送り、更にインターステイト80号線のWESTへ。濃い塩水のこの湖でコルクの様に浮く体験をしてみるのも面白い。


 
スノーバード・スキー場   ビンガム・キャニオン銅山

 2日目

不思議な地形が幾つも発見できる町、モアブへ


 なぜこの様な地形が出来たのかと不思議に思える奇岩の連続の国立公園を訪ねる旅にいよいよ出発する。インターステイト15号線をSOUTHで。途中から国道6号線のEASTで近道をしてインターステイト70号線のEASTへ。25マイル程で、国道163号線へ。CANYONLANDS,ARCHES・NATIONAL・PARKの案内標識が出ている。
 州道313号線で右折すると、キャニオンランズ国立公園へ。出来れば2泊して、翌日4WDのガイド付きツアーに参加しこのキャニオンランズ国立公園を堪能するとよい。アーチェス国立公園は、6マイル先を左折したところにある。一番の見所は20マイル程入った駐車場に車を止めて、往復3時間のハイキングで訪ねるデリケート・アーチだ。
 途中ハイキング中には、毒蛇やさそりに注意。夏の旅行では、高温のため水筒の用意が必要である。このデリケート・アーチを訪ねるにも是非もう一泊欲しい。この日の泊まりはMOABモアブ。付近のコロラド川にはジェット・ボートのツアーもある。

 
アーチェス国立公園   キャニオン・ランド国立公園

 3日目

モニュメント・バレー・ナバホ・トライバル・パークへ


 ナバホの人々は、自分たちの住む土地を、ナバホ・ネーションと呼ぶ。そのネーションが創立した国立の公園がモニュメント・バレー・ナバホ・トライバル・パークだ。モアブから国道163号線を南下する。
 左側にメキシコ人がつばの広い帽子をかぶった様に見える岩、メキシカン・ハット・ロックがあり、その先3マイルでサン・ヌアン川を渡るとナバホ・ネーション、ナバホ・ランドだ。21マイル先で左折すると、公園の入り口がある。モニュメント・バレーの泊まりは、是非GOULDING´S・LODGEをお勧めする。国道163号線へ出たところを国道163号線に曲がらず、真っ直ぐ進んだところにある。ここは、他にホテルがないので日本出発前に予約をしておいたほうが良い。

 
モニュメント・バレー   ナバホの人々の種族立公園



コラム: モニュメント・バレーとグレンキャニオン・ダム



 巨大なビュッテとか、不思議な岩のメサなどが立ち並ぶモニュメント・バレーは地上からだけで見ていては地形を良く理解出来ない。できたら、いちどは小型の飛行機の窓から眺めてみることをお勧めする。観光用の小型飛行機はラスベガスやペイジあたりから沢山飛んでいる。
 モニュメント・バレーは地面の下の地層が陥没したり隆起したりして出来た地形が風化したもので、周囲の風化した地形の中に堅い岩の部分が残されている様子が良くわかる。
 グレンキャニオン国立リクレーション地区は巨大なグレンキャニオン・ダムの人工湖、レイク・パウエルを中心に指定された公園だ。この湖は砂漠地帯の真ん中を流れるコロラド川をせきとめてつくられていて、砂漠と水というコントラストが不思議な世界を演出しているところだ。映画「猿の惑星」のロケ地にも使われたといえば、この地球上の地形とは掛け離れた地形であることは想像出来ると思うが、水の無いはずの地形に突然水が溜められた不思議なコントラストの魅力は、やはり上空から観てみないと良く理解できない。ここでも是非小型の飛行機の窓から眺めて見ることをお勧めする。

 
モニュメント・バレーの空撮   グレンキャニオンの空撮




 4日目

グランド・キャニンオンとグレンキャニオンへ


 強行軍だがグランド・キャニンオン国立公園とグレンキャニオン国立リクレーション地区を一日に訪ねるコースにしてみた。日程に余裕があれば是非グランド・キャニンオン国立公園内のロッジに泊まってほしい。ここから先はコースはユタ州からはずれてアリゾナ州に入って行く。国道163号線を南下、KAYENTAの町で国道160号線に合流、WESTへ向かう。突き当たりの国道89号線を左折、次に州道64号線を右折でグランド・キャニオン国立公園を訪ねることができる。
 グランド・キャニオン国立公園を訪ねるコースはまた別の機会に詳しく案内したい。コースはまた国道89号線もどって、北上NORTHへ。国道160号線の方へは行かず更に北上、ユタ州の州境に近い所でPAGEペイジの町に到着する。泊まりはグレンキャニオン・ダムが作った人造湖、レイク・パウエル湖畔のワーウィープ・ロッジWAHWEAP・LODGEをお勧めしたい。

 
グランド・キャニンオン国立公園   グレンキャニオン国立リクレーション地区

 5日目

グレンキャニオン国立リクレーション地区のリゾートを丸一日楽しむ


  ワーウィープ・ロッジに泊まっていれば、ホテルのマリーナからボート・ツアーのモーターボートが出ている。もしここで日程に一週間程の余裕があれば、モーターボート版のキャンピングカー、ハウス・ボートをレンタルして国立リクレーション地区のリゾート・ライフを満喫してみるのが最高だ。ボート・ツアーのモーターボートも前もって予約をしておくと良い。レインボー・ブリッジまで是非行ってみると良い。コロラド川の少し下流にあるマーブル・キャニオンは絵になる風景だ。

 
レイク・パウエル   ハウス・ボート

 6日目

ブライス・キャニオン国立公園とザイオン国立公園へ


 ペイジから国道89号線をNORTHへ進む。3時間程でブライス・キャニオン国立公園に到着する。コースは国道89号線から州道12号線に右折して更に州道63号線に右折。サンセット・ポイントとサンライズ・ポイントの景色が素晴らしい。
 ザイオンへは国道89号線を来た道と同じコースでMOUNT・CARMELまで戻り、ザイオン国立公園方向へ右折する。ここの国立公園はブライスと比べると岩の質がかなり堅い。2億年以上も前からの隆起と陥没の繰り返しで出来た地形だといわれる。アメリカ西部の自然の写真を長年撮り続けた写真家として知られるアンセル・アダムスの写真出も知られるグレートー・ホワイト・ソーンが有名だ。
 更に国立公園の中の道を進むとインターステート15号線に出る。SOUTHへ向かうとネバダ州のラスベガスへ行ける。一周コースとしてソルトレーク・シティへ戻るにはNORTHへ行く。5時間のドライブでソルトレーク・シティへ戻れるがCEDER・CITYあたりで一泊した方がよい。

 
ブライス・キャニオン国立公園   ザイオン国立公園

 7日目

出発点のソルトレーク・シティへ


 久し振りに快適なインターステートの高速道路のドライブを楽しみながら約5時間でソルトレーク・シティへ戻る。

 
インターステート15号線   ソルトレーク・シティの州議事堂



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