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<その10>

サンフランシスコ周遊コース

シスコ滞在中に周囲の海や山の自然を体験する6日間のコース


 サンフランシスコ空港近くのホテルに泊まり、市内観光だけでなく日帰りで訪れることのできるスポットやシエラネバダ山脈のヨセミテ国立公園など本格的なアメリカの自然を体験する。
 アメリカを訪ねる旅の第一歩なら、日本からノンストップ便の多いサンフランシスコ空港でレンタカーして車で変化に富む素晴らしい体験をお勧めする。今回は私が1967年以来よく訪ねたコースをいくつか紹介してみる。
 市内の見学はサンフランシスコ地震の影響がまだ残るためか余り交通事情が良くないので、ケーブルカーを利用するのがよい。日本からノンストップ便でサンフランシスコに到着してレンタカーをし、そのままフィシャーマンズ・ワーフに直行、ゆっくりとゆでたての蟹料理や名物のサワドー・ブレッドを楽しんでみたり、また一転郊外に車をとばしてシエラネバダ山脈一帯の自然を楽しむこともできるなど、四季それぞれに素晴らしいアウトドア体験のコースを捜すのに困らない。



コースガイド


 1日目

空港でレンタカーして、第1日はサンフランシスコ市内観光を楽しむ


 サンフランシスコへは日本から数多くのノンストップ便が出ている。たいてい午前中空港に到着、レンタカーを受けとり空港内や付近のホテルにチェックイン。そしてすぐ目の前の国道US101号線をサンフランシスコの方向、NORTHへ入る。高速道路になっている101号線は最近、サンフランシスコ地震の影響のためか市内の一般道路に入るところでコースが変更されている。

 一般道路に出たら、高速道路の下をくぐり左へ。そして、街一番の目抜き通りマーケット・ストリートの交差点を右折し、次ぎに正面の突き当たりフェリーターミナルの所を左折、幾つかの桟橋を右に見ながらなお進むと、フィッシャーマンズ・ワーフに出られる。 ケーブルカーを利用して市内観光をするなら、このあたりに長時間置ける駐車場を探してのんびりとケーブルカーに乗るのも楽しい。市内一周をするには、写真のような標識を探し、市内49マイルのコースを走ってみるのも便利だ。帰りは、国道US101号線を今度は逆にSOUTHへ辿りサンフランシスコ空港方向へ進む。

 

国道US101号線

 

サンフランシスコ市内49マイル・コース



 2日目

日帰りで、カリフォルニア大学の街バークレーとワインの産地ナパ・バレーへ。更にゴールデンゲート・ブリッジへも


 第1日と同じようにすぐ前の国道US101号線をサンフランシスコの方向、NORTHへ。市街地が近づいたらインターステイト80号線のEASTでBAY BRIDGEを渡る。UNIVERSITY AVE.の出口を出ると、カリフォルニヤ大学のバークレー校が突き当たりにある。校内には一般の駐車場が無いから、BANCROFT WAYあたりの駐車場へ置く。

 ナパ・バレーへは、インターステイト80号線のEASTへ戻り、VALLEJOで州道29号線でナパ・バレーへ向かう。カリフォルニア・ワインのワイナリーはこの州道29号線沿いにかなり奥まで点在している。無料でワインの試飲をさせてくれるので楽しい。ただし、いい気になって飲み過ぎくれぐれも酔っ払い運転には注意のこと。

 州道29号線を戻ってきたら、州道37号線のWESTへ。突き当たりで国道US101号線をサンフランシスコの方向、SOUTHを辿る。途中、サンフランシスコ湾の港町SAUSALITOへ寄り夕食を楽しんでから、GOLDEN GATE BRIDGEを渡って市街地を進む国道US101号線SOUTHを辿る。途中から高速道路になってサンフランシスコ空港方向へ進む。夕食はSAUSALITOのSCOMA’Sなどへ。


 

カリフォルニア大学バークレー校

 

ゴールデンゲート・ブリッジ



 3日目

日帰りでモントレー半島とカーメルへ


 すぐ前の国道US101号線をサンフランシスコとは反対の方向、SOUTHへ。すぐ州道92号線になっているSAN MATEO BRIDGEの出口へ出るが、BRIDGEの方向でなく、州道92号線のWESTへ。コースト・レンジと呼ばれる海岸山脈を越えて太平洋に出たところで突き当たりの州道1号線を左折。ここから半月状のハーフ・ムーン・ベイが見晴らせる。一路州道1号線のSOUTHを太平洋岸沿いに進む。

 サーフィンの町、SANTA CRUZをぬけモントレー湾をぐるっと回った所にモントレー半島がある。

 昼食のお勧めはカーメルの町のレストランを選ぶこと。例えばクリント・イーストウッドの経営するHOG’S BREATH INNなど。カーメルで昼食とショッピングを楽しんだり、アンセル・アダムスやウエストンの写真のギャラリーをのぞいたりしてから、有料道路になっているBEBBLE BEACHやモントレー半島の高級別荘地内を走る17マイル・ドライブをドライブしてみるとよい。

 帰りは「怒りのぶどう」などで知られるスタインベックの町SALINASへ州道68号線で抜け、一路国道US101号線をサンフランシスコを目指しNORTHへ走る。

 

カーメル

 

17マイル・ドライブ・コース



コラム: ワイン・テイスティング・ルーム


 サンフランシスコ湾の北側の谷、ナパ・バレーはヨーロッパ各地のワインの産地の気候と似ている所から、ぶどうの栽培が始まっている。そしてヨーロッパの技術を徹底的に研究してカルフォルニア・ワインが生産されるようになって、現在では、本場ヨーロッパものを凌ぐものもある。

 ナパ・バレーでは何はおいてもワイナリーに立ち寄る。実際に試飲をしてもらって気に入ったワインだけを買って帰ってもらおうというアイディアで、各ワイナリーでは、競って州道29号線ぞいにワインテイスティング・ルームを設けている。

 気をつけなければいけないのは、気に入ったのが見付からず何軒ものワイナリーで味わっていると、梯子酒をしているようになってしまうことだ。くれぐれも酔っ払い運転のないようにご注意のこと。

 私のお勧めは、ロバート・マンダビ・ワイナリー。ヨーロッパのワイン造りを科学的に研究して、本場に負けないだけのものを作り出しているようだ。

 

ナパ・バレー

 

ワイナリー




 4日目

西海岸一の本格的大自然、ヨセミテ国立公園へ


 サンフランシスコ空港付近から国道US101号線をSOUTHへ。州道92号線になっている有料橋サンマテオ・ブリッジを渡り、HAYWARDへ。NIMITZ FREEWAYになっている州道17号線のNORTH,インターステイト580号線のEAST、リバモアLIVERMOREの風力発電の風車を見ながら、更にインターステイト205号線のEASTと進む。MANTECAで州道120号線のEASTに乗換え、一路ヨセミテ国立公園へ。

 国立公園には入ったらYOSEMITE VILLAGEの標識を捜してヨセミテ・ビレッジへ。出来れば1927年に出来たAHWAHNEE HOTELに泊まり、夕食はTHE AHWAHNEE DINING ROOMが理想的である。

 

リバモアの風力発電

 

ヨセミテ国立公園

 5日目

一日シェラネバダ山脈の中の国立公園、ヨセミテで自然を楽しむ


 私はヨセミテへ行くと真っ先に渓谷全体を見渡せるグレ−シャー・ポイントの見晴らしのよいところを見に行くことにしている。

 ヨセミテ・ビッレジから州道41号線のSOUTHでセコイヤの巨木の森のあるMARIPOSA GROVEの方向へ進み、途中から左折してグレイシャー・ポイントGLACIER POINTへ。それから州道120号線の方へ戻り、州道120号線になっているTIOGA ROADをTENAYA LAKEあたりまでのドライブも楽しむ。ヨセミテの景観はこの二つとヨセミテ・ビッレジ付近から周囲の山々や、滝を眺められる。

 

ヨセミテ渓谷の
ブライダル・ベイル滝

 

グレイシャー・ポイント

 6日目

サンフランシスコへ帰る。国立公園からのお土産は是非アンセル・アダムスの写真を


 ヨセミテ国立公園を出発する前に、ビジター・センターのすぐ隣郵便局の方へいった所にあるアメリカの風景写真家の大御所ある。

 ヨセミテの自然を始めアメリカの自然の大切さを自身の写真で表現しながら、強く訴え続けたアンセル・アダムスの写真を売るギャラリーがある。何十万円するアンセル・アダムス自身がプリントしたオリジナル・プリントからポストカード・ブックまで、ヨセミテの自然の素晴らしさを再認識させてくれる。観光をすませてなおかつ時間に余裕があれば州道41号線のSOUTHで戻ることもできる。

 急ぐ場合は来た時の反対を進めば良いが、ここでは少し遠回りをしてみる。州道41号線のSOUTHを進み、州道145号線のEAST、州道99号線のNORTH、州道152号線のWESTと進みGILROYで国道US101号線をNORTHへ。シリコンバレーの中心都市SAN JOSEを抜け、サンフランシスコ空港付近のホテルへ。

 

ヨセミテ渓谷のエル・キャピタン

 

アンセル・アダムス・ギャラリー




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